君は私の太陽だ
「根岸」という女の子はメロンパンを詰め、私と目を合わす事もしない。


一体どうなっているの?


研修中という事は、パン屋さんに入りたてだよね!


そして。


お釣りを彼女から貰った時だった。


「割引券いりますか?」


単調に言う。


「えっ?」


思わずこういう返事になってしまった。


勝手にライバル視しているのは、私?


「今キャンペーン中なんで!」

彼女は、一瞬笑った。


「はい。」


私は彼女の視線を感じながら、足早にパン屋さんから出た!


絶対あの子だ!


昼休みにいた、後輩だよ。


スーパーに自転車を置いて来て、元の道を歩かなきゃ行けないんだけど。


武司君と一緒じゃないから?


足取りは重い。


根岸という子が、武司君に告白したのであれば…。


バイトまで?


一緒にするのかな?


そしたら!


凄い度胸じゃない?


モヤモヤした気持ちが、晴れないまま。


自転車置き場に戻ってきた。


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