君と金魚、夜





「ここのケーキバイキングずっと行きたいと思ってたの!」




ショーケースの前ではしゃぐ華ちゃん。




「すごーい!いろんなケーキあるよ!全部食べなきゃ損だよね!」


「食べきれる量で取ってね」


「分かってる分かってる!ここ日曜の午後だけ半額で時間も無制限なんだよ」


「そうなんだ」


「おまけに街で一番種類が多いらしいし、どれにしよっかな」




あたしはスタンダードなケーキをプレートに乗せていく。




「水希ちゃんもいっぱい食べるんだ」


「お金払った分は食べておきたいからね」




そして、ひとまず好きなケーキを取って窓際の席に座った。






< 107 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop