君と金魚、夜
あたしは自分の部屋に入った。
「うげっ」
そしてベッドにダイブする。
あたしは携帯を開きアドレス帳を確認した。
スクロールしていくと、鈴波洸人さん、という名前が出てくる。
聞きたい。
あたしなんかまだ数回あったことしかないのに、こういうこと聞いちゃいけない気がした。
それでも聞きたかった。
今だってあの女の人といるかもしれない。
大人の人はデートして豪華な夕飯を食べて、洸人さんの家なら家に呼んでもいいかもしれない。
そしたら今頃は…。
夜9時を指す電波時計を見る。
「無理だ…」