君と金魚、夜
電話でも聞いてはぐらかされたのに、同じことを会っても聞くなんて面倒くさいと思われそうだった。
でもこれを聞きにきたんだから、と思って聞いた。
「お前学校好き?」
「学校ですか?そんなに好きじゃないです…」
「行っていい?俺の母校だし」
そう言って車は学校に向かう。
「彼女じゃないしセフレでもない。でも友達かって言えば違ってて」
「……」
「俺に気はないよ?」
「えっ」
「そういう事が聞きたいんだろ?出てるよ顔に」
そう言われて驚いてあたしは顔を隠そうとする。
この人はあたしがどう思っているのか全部分かっているのだろう。