君と金魚、夜
「あたしは華とずっと仲良くしてきたじゃん…何よりも華を優先してきたじゃん…」
「どういうこと?」
「華には分からないよ」
「桐原さん華ちゃんに恩着せがましくしすぎ、そもそもあたし桐原さんから華ちゃん取ろうとか考えてないし」
あたしが思わず口を挟む。
「鬱陶しいなぁ…」
「え?」
「あんたがいなきゃこんな事にはならなかったのに!あんたがいなきゃっ」
「……」
あたしは何も言えなくなる。
クラスの雰囲気も悪くなって静まる。