君と金魚、夜
「…もう嫌だ」
口を開いたのは華ちゃんだった。
「もう嫌だよあたし…」
「ごめん華、華はなんにも悪くないの」
「茅…」
「華のせいじゃない…」
「茅の馬鹿、あたしのこと茅ならわかってくれてるって信じてたのに!」
そう言って華ちゃんが立ち上がった。
みんなが驚く。
「あたしが本当に好きなのは水希ちゃんだよ!あたしは水希ちゃんの事が本当に好きだったの!」
華が本当に好きなのがあたし?
意味が分からなくなって混乱する。
華ちゃんは桐原さんと親友で…。