君と金魚、夜
「おい何やってるんだチャイム鳴るぞ」
無神経な担任が教室に入ってくる。
クラスが輪を作って見ていたのに全員席に着く。
あたしと、華ちゃんと、桐原さん以外は。
「西森、何やってんだ席に着け」
「あっ、はい」
「それにお前らも、朝から騒々しいぞ」
先生がそう言って自体が収まるかと思った。
「もういい!それが華の本心でしょ」
「おい桐原!」
「帰る」
「うっ…うっ…」
桐原さんは荷物を抱えて教室を出て行く。
それと同時に華ちゃんが泣きはじめる。
そして華ちゃんも教室を飛び出した。