君と金魚、夜





素直になれよ。



そんな声が聞こえた気がした。


どうしても、今じゃないと伝えれない気がした。




「ん、で何?話って」


「あ、いや…」


「何でも言えよ」


「あのですね…」




どうしても言葉に詰まってしまう。


告白なんてしたこともない。



しまいこんでるだけじゃ苦しいだろ。



春村先生の言葉が聞こえる。




「洸人さん…」


「あっ」




あたしが言おうとした時洸人さんが何かを見て声を出す。




「おい、どうした?」




洸人さんは噴水の近くまで歩いて行く。





< 161 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop