君と金魚、夜
素直になれよ。
そんな声が聞こえた気がした。
どうしても、今じゃないと伝えれない気がした。
「ん、で何?話って」
「あ、いや…」
「何でも言えよ」
「あのですね…」
どうしても言葉に詰まってしまう。
告白なんてしたこともない。
しまいこんでるだけじゃ苦しいだろ。
春村先生の言葉が聞こえる。
「洸人さん…」
「あっ」
あたしが言おうとした時洸人さんが何かを見て声を出す。
「おい、どうした?」
洸人さんは噴水の近くまで歩いて行く。