君と金魚、夜
告白逃避
「こんにちは、です」
あたしは洸人さんの車の窓ガラスを軽く叩く。
「水希乗って」
「はい」
あたしは助手席に座る。
少しだけ化粧をして、華にオススメの服を聞いた。
結局白のワンピースにした。
「よろしくお願いします…」
「任せて」
洸人さんはどんな気持ちであたしを誘ったんだろう。
水希だから誘ってる、ってどういう意味?
あたしには分からないけど、少しだけ期待をしてしまう。