君と金魚、夜






結局誰も乗り気じゃない。




「はーい!」




その時だった。


手を挙げたのは桐原さんだった。




「おっ、桐原、やってくれる…」


「西森さんがいいと思います」


「は?」




桐原さんがあたしを指名してきた。




「桐原が西森をご指名でーす!」




男子が言う。




「今あの二人華ちゃん取り合って雰囲気やばいもんね」


「女ってまじで裏だらけ」




あたしそういうガラじゃないし。





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