君と金魚、夜





「次の水曜もここで実行委員会するんで遅れずに来てください」




一連の流れとこれからのことの説明をし終わって解散となる。


やる気の無さそうな実行委員がそそくさと出て行く。



あたしは副委員長とは言っても、ただ海先輩の隣でいるだけだった。


黒板に決まった事項を書いて確認していく。


大まかに係を決めてこれからの予定を確認する海先輩の隣で、さすが海先輩だって思って見ていた。




「さすが海先輩ですね」




あたしは黒板を消しながら言った。




「ん?どこが?」


「そのリーダーシップとか人望厚そうなところとか?」


「ないない」




笑いながら海先輩が言った。


その顔はやっぱり洸人さんに似ている。




「じゃあそろそろ帰りますね!」


「あ?まだ帰さないよ?水希ちゃん」


「え…」






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