君と金魚、夜
「誕生日おめでとう」
「ありがとうございます」
「まだ17歳とか若いな」
「もう17歳ですよ?もうすぐ大人だし」
「俺みたいなおじさんから見れば充分若いから」
あたしが17歳。
洸人さんは24歳。
7歳差って小さいようで大きい。
「そういえばあたし学祭の実行委員になったんです」
「学祭?水希ってそういうのするタイプなんだ」
「あたし本当はそういうのしないタイプだけど、クラスでそんな流れに」
「まあ楽しめればいいんじゃないの?」
「そうですよね!楽しみます!」
「けどここの高校の学祭ってすげえショボいよな、イベントもないし俺もよくサボって怒られた気がする」
「そうなんだ」