君と金魚、夜





洸人さんからしたら小さいことかもしれないと思って言わなかった。




「ネックレス付けてあげたい」


「お願いします」




洸人さんがあたしの髪をあげて首に手を回してくる。


あたしはすごくドキドキしていた。


いやらしくないの指に熱くなる。


そして付け終わって手を離される。




「こっち向いて」


「はい」


「可愛いじゃん、さすが店員さんは正義だな」


「可愛いのはネックレスです」




洸人さんに見られると恥ずかしくなる。




「んっ」




いきなりベンチで向かい合った状態で頭に手を回される。




「好きだから待ってて」




洸人さんが呟いた。





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