君と金魚、夜
夕刻逢瀬
今日は金曜日。
金曜なら仕事片付けで会えるって洸人さんが。
あたしも毎日学祭の準備をしていて丁度いい時間に会えるからって。
夜7時に噴水公園のベンチで待ち合わせしようって。
あたしは洸人さんを待っていた。
「ごめん待った?」
「今来たとこです」
そう言ってベンチに座ってるあたしの隣に座る。
「学祭の準備進んでる?」
「あと1週間くらいなんですけど、みんなが手伝ってくれてて」
「そっか、青春だな」
夜7時とはいえ、まだ外は明るいし、近くにビルも多くて人通りもあった。