君と金魚、夜
才色堅実
洸くんとは連絡を取らず、海先輩とは会っても関わらず1週間が過ぎた。
そして今日は学祭当日。
準備も順調。
学校全体が沸いていた。
最初に海先輩が言ってた通り、去年とは違う。
私の副実行委員長としての仕事は全体の見回りだった。
もし円滑に進んでないクラスやイベントがあれば補助に入る役割。
あたしは校内を回っていた。
休日という事もあって、卒業生らしい人たちもたくさんいた。
「月島、久しぶりだな」
「春村先輩も、ううん、今は春村先生ですね」
職員室を覗くとそこにも卒業生がいた。