君と金魚、夜





「あたし高校生なんで良く分からないですけど、首とか冷やしてください、お水買って来ます」


「あー…ごめん…」


「大丈夫ですよ、あなたの…」




あなたのためじゃないんで。



そう言い掛けてやめた。


今は良い子になろう。


優等生が偶然、熱中症の男の人を見つけて無我夢中で助けたって。




あたしは外に出て自動販売機で130円の水を買った。


こういう時は水が一番良い。




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