君と金魚、夜





そして障害者用トイレに帰る。




「お水買ってきました」


「ありがと…」


「具合悪いですか?」


「最初よりマシ、でもまだ…」




苦しそうだ。


障害者用トイレで男の人と二人っきりなんて今までに体験したこともなかった。




「お水飲んでください」




そう言ってあたしはペットボトルのキャップを開けた。


男の人はまだどこかに寄りかかってないと倒れそう。




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