君と金魚、夜
「あっ…」
「ん?」
「仕事中じゃなかったんですか?それで倒れて…」
「もう大丈夫、連絡したし」
仕事中に連絡したら大丈夫な職業なんだろうか。
でもあたしに深入りする資格はない。
「もうクラクラしてないですか?」
「軽い熱中症だったから大丈夫」
「よかったです」
「ま、お前がいなかったらヤバかったかも」
「あたしがいなくても他の誰かが助けてくれてましたよ多分」
「そんなに優しくないよ大人」