君と金魚、夜





「もう、会わないでいい…」




そう思った。


あたしは教室を飛び出すことが出来たし、もう何も求めてることは無い。


ここから見返りを求めることもない。


少し前に進めた気がしたけど、もういい。



一夏の経験にしては短いけど、もういい。





そう思ってあたしは公園に行かず、家に帰った。


スカートは乾いていて、朝と同じ状態に戻っていた。






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