君と金魚、夜





あたしはチャイムがなる寸前に教室に入る。




「水希ちゃんおはよう」


「おはよう」




挨拶して来たのは宮野さんだ。


宮野華っていう見た目も名前もお嬢様。


宮野さんは可愛い。


春村先生も振り向いてくれないならそれは教師と生徒だからで、誰のせいでもない。




「あー昨日出て行った西森さんじゃん?何してたの?」


「何もしてないよ」


「まじでウケるよね」




桐原さんがやってくる。


あたしは桐原さんのことなんとも思ってないし、宮野はんとも関係が悪いわけでは無いのに。


過保護な友達ならいらないと思う。





< 42 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop