君と金魚、夜





『信号右曲がったら公園あるからそこの噴水の前で待ってて』




その言葉を思い出す。


あたしはその噴水のある公園にまだ行ったことが無い。


足がそっちの方向に向いていることが分かる。



もう会わないし、そこに行くだけなら、ね。



そう思ってあたしは公園に向かっていた。




あたしはあの男の人に確実に惹かれていた。





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