君と金魚、夜





「ま、俺が進路決めたのは3年の秋だったからな。最後まで決まらなくて、でもその教師が最後まで相談に乗ってくれたから今があるって言えるし、そういう教師になりたい」


「春村先生は充分なれてますよ」


「そんなこと無いって、今だに距離感あるやついるし」


「そうですか?一番馴染んでると思う」


「歳が近いから遊ばれてるんだよ生徒に、んーまだまだだな。大体西森だって距離感今だに掴めねーし」


「そうですか?」




あたしは笑いながら言いながらも、その通りだなんて思った。


春村先生を慕っているわけじゃ無いから。






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