君と金魚、夜
「宮野さんは春村先生のこといつから好きなの?」
「えっ?す、好きじゃないよ?」
赤くなった宮野さんが言う。
「そっか」
「ていうか!宮野さんじゃなくて華って呼んで!同じクラスだし!友達だし!」
「華ちゃん、ね」
「うん!」
満足そうに笑う華ちゃんは誰よりも可愛い女の子だと思った。
電車に乗り揺られながら話していると、華ちゃんの降りる駅になった。
「じゃあね水希ちゃん」
「うん、気をつけてね」