この未来を壊して下さい。【完】
平行して動く問題。
祐斗side
「よかったねー。拒否されなくてー」
姫羅ちゃんを家に帰したあと、毎日恒例行事となった現状報告の時間。
の前の雑談中。
拒否されなくてって、あれは拒否してないと言うのだろうか。
まあ、最後は彼女の意思で“なる”と言ったのだからいいんだけど。
「本当、姫羅ちゃんは何を考えているのかわからないから大変だよ。」
そう言う俺の90度隣のソファーでは龍河が黙ってうつむいてる。
龍河の行動は理解しがたい。
だって、今も下を向いて考え事。