この未来を壊して下さい。【完】
そう言って教室から出ていった担任。
普通、自己紹介とかしないのか?
なんて疑問は浮かんだが、ハッキリ言って私には関係無い。
周りでは、翼龍(よくりゅう)の皆様よ...なんて女子どもが騒いでる。
どうやら、彼らを知らないのは私だけのようだ。
興味がないのでもう一度眠ろうと机に伏せた。
いや、伏せれなかった。
いきなり聞こえた女子の悲鳴...ときつい視線。
何事かと思えば、ダルそうに私の近くに座りだす転校生たち。
もともと、私の後ろ、その後ろ、そして、私の斜め後ろに空いた席が3つあったから驚きはしないがこんなに近いと困る。