この未来を壊して下さい。【完】
そう黒龍に言われて弘輝の瞳がゆれる。
「そういうことは、俺じゃなくてお前らの姫さんに頼んだらどうだ。」
「アイツには無理だ。」
しっかりと黒龍の目を見て答える龍河。
「どうだろうな。
話してもいないのに決めつけるのはよくないと思うが。」
「話せません。彼女には秘密が多すぎる。もし、敵だったら困ります。」
「勝手に引っ張りこんで、自分たちのことは隠すのに、相手には隠すなという
それは、卑怯だと思うが。」
「俺らには敵が多すぎる。」
その瞬間黒龍が弘輝の腕をつかむ。