この未来を壊して下さい。【完】






「敵よりも、先に仲間を救ったらどうだ。





取り返しがつかなくなってからでは遅いだろ。」





「黒龍、言いすぎだ」





まだ何か言いたそうな黒龍を店長が制止する。





黒龍は今までつかんでいた弘輝の腕を離すと水を飲むためにカウンターへ戻った。





「とにかく、閉店時間を過ぎてるんで今日は帰ってくれるかな」





コイツも頭を冷やす必要があるみたいだし、と店長が黒龍を指さしながら彼らに伝える。





「そうですね、今日は帰ります。でも、また来ます。」





「今度は開店時間中によろしく。おすすめはホットケーキとコーヒーだから。」





笑顔で手を振る店長と、笑顔でお辞儀をする祐斗。





どっちも絶対腹黒だ。




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