この未来を壊して下さい。【完】
本当は社員なんて一人もいないけど、もし、本当の会社だったらそれくらいの覚悟がないと。
会社を潰すっていうことは、そういうことでしょ?
「な...何を言っているの?
私は何も――「どんな言い訳をしようが私には関係ないけど、あまり甘く見ないで。
誰が潰したか、どこが動いたかなんて簡単にわかるのよ。」」
「そ...それがどうしたのよ。
たとえ、私が潰したとしても、あなたは何もできないわ。私は佐野瑞季。佐野グループの一人娘。佐野グループの跡取りよ」
(ガン)
クラスにいた人全員の視線が集まる。
まぁ、それもそのはず。私が思いっきり机を叩いたんだから。
あぁ、どうして今“跡取り”だなんていうかな~
私は跡取りっていう言葉が大っきらいなんだよ。