この未来を壊して下さい。【完】
目が悪いならメガネ使いなさいよ!!なんて言えないからしぶしぶ席を譲る。
そして、空いてる席を探すと、
「どうしてかしらね~」
空いている席は今までの私の席の後ろ。
窓際という絶好の場所には変わりないが、ここには座りたくない。
「座んねぇ~の?」
と、さっき席を譲った彼が聞いてくる。
「ねぇ、この席では見えないの?」
そう言って、今私が座りたくない空席を指さす。
「無理。」
即答。どうやら動く気はないらしい。
「座りたくねぇ~の?」
「えぇ、座りたくはないね。」