この未来を壊して下さい。【完】
そう言って私のほうに身体を向ける。
「姫羅が――なんでしょ?」
「そうだよ。」
そう、私が――。でもこれは秘密。
「全然イメージと違うよね。もっと怖い人かと思った。」
「だろうね。まぁ、そんなイメージのおかげでバレずにすんでるんだけど。」
「そりゃ、あの――が学校でずっと笑顔なんて誰も信じないでしょうね。まぁ、お互いバレないように頑張ろう。」
「そうだね。頑張んないと。」
あと、半年...もないか。
「なに、しおれてんの?まぁ、お互いバレたワケだし、相談相手くらいにはなれるんじゃない?」