この未来を壊して下さい。【完】






そう言って私のほうに身体を向ける。





「姫羅が――なんでしょ?」





「そうだよ。」





そう、私が――。でもこれは秘密。





「全然イメージと違うよね。もっと怖い人かと思った。」





「だろうね。まぁ、そんなイメージのおかげでバレずにすんでるんだけど。」





「そりゃ、あの――が学校でずっと笑顔なんて誰も信じないでしょうね。まぁ、お互いバレないように頑張ろう。」






「そうだね。頑張んないと。」





あと、半年...もないか。





「なに、しおれてんの?まぁ、お互いバレたワケだし、相談相手くらいにはなれるんじゃない?」





< 147 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop