この未来を壊して下さい。【完】
「個人的な理由ね~
まぁ、俺らは動くつもりないから、ここに座れ」
とても、とても、“ここ”を強調して言われた。
そして、なぜか命令形。
いつから私は彼より下の人になったのだろうか。
まぁ、そんなこと考えたところで答えがでるはずがなく、諦めて席に座ると横の男がほんの少し笑ったような気がした。
そう、ほんの少しだけ。
席に座ったのはいいものの、帰りのSHRだったのでこれからすることもなく、家に帰ることにした。