この未来を壊して下さい。【完】
パソコンの画面には、今日彼女の机に落書きをしていた女たちの親の名前。
他の従業員の移動先まで決めてあげるというとても面倒な作業をしていた彼女。
大きな会社なだけあって、1000人以上の人が働いている。
その従業員のほとんどの移動先は確保した。
それだけじゃない。佐野グループの株を持っていた人にメールを送り、違う会社に変えるよう提案。
残る仕事はあの女たちの親だけ。
「かわいそうだからアルバイトくらいは確保してあげよう。」
と、アルバイト枠を確保しだす彼女。
こうして全員の移動先を決定し、完全な失業者は佐野の両親のみ。
「完璧。」