この未来を壊して下さい。【完】
姫羅side
「時間が無いんじゃない。お前が耐えられないだけだろ。」
そう言って弘輝の腕に視線を移す。
こないだ会った時にはなかったあざが何10個と増えている。
時間はまだある。ただ、彼が耐えられないだけ。
私とどっちがつらいんだろうか。なんて自然に考えてしまう。
「相談相手は俺じゃない。他にいるだろ。」
いるじゃないか、弘輝には翼龍という仲間が。
相談してみたらいい。なんとかしてくれるから。
それでもダメなら、黒龍のときの私ではなく、ちゃんと西條姫羅のときに相談して。
私なら何とかしてあげられる。
でも、