この未来を壊して下さい。【完】
「俺は何もしてやれない。」
“俺”が動いたら意味がない。
何のための仲間だ。信頼できるのが仲間だろう。
「俺らにはどうにもできない。」
「俺たちには止められません。」
口々に言う翼龍。
「じゃあ俺も無理だ。仲間が無理なのに俺ができるはずがないだろう。」
「できます。黒龍なら。」
「なぜ」
「俺らよりも強いから」
強いか~きっと彼らは知らないんだろうな。
私は弱い。強いのは口だけだ。