この未来を壊して下さい。【完】
「強いか弱いかは関係ない。」
「な、話しを聞いてましたか?
強くなりたいんです。」
そうか、彼は知らないんだ。他の選択肢を。
「それは、お前が望んでることじゃないだろう?
なら、強くなる必要なんてない。」
「でも、強くならないといけ――「うるさいんだけど」」
弘輝の反論を一言で遮った美穂。
いや、今は黒豹。
「強くなる前にしないといけないことがあるんじゃない?
あんたらの姫には言ったの?」