この未来を壊して下さい。【完】
第3.7章
黒豹は、意外と心配性なんです。
美穂(黒豹)side
数年前の真夜中。
閉店時間はとっくに過ぎているというのに明るい喫茶店。
初めて会える喜びと、嫌われたらどうしようという不安でいっぱいの私。
昼間は有野美穂として、この姿がバレないように、かよわい女の子を演じ、
夜は黒豹として、暴れてる。
そんな黒豹の私が会いたかった人。
黒龍。
どんな時でも強くて、絶対に勝てないと思う。
だって、50人の男相手に5分もかからないって、いくらなんでも強すぎ。
そんな性別のわからない黒龍に会う理由。
それは、勝手な私のわがまま。