この未来を壊して下さい。【完】
ただあの場所から抜け出したくて、
でも自分の力だと、どうにもできないから。
こんなわがままに付き合ってくれるのだろうか。
初めて会う私のわがままに。
そんな不安を抱えつつも喫茶店のドアを開ける。
「閉店時間過ぎてるんで」
そういう店長の前まで行って
「真夜中に予約していた黒豹です。」
という。これが合図。
「あぁ、昼間のお客さんね、
黒龍!昼間のお客さん」
そう言って黒龍を呼んでくれる。