この未来を壊して下さい。【完】
黒龍の目の前。
顔はフードで見えないけど視線を感じる。
「で、相談ごとって何?」
「それは、」
私は、自分の生まれた家柄、家族構成、など、必要なことは全部話した。
相談の内容は、あの、翼龍の弘輝と一緒。
自分ではどうしようも出来なくて、結局自分よりも強い人に頼んだ。
でも、私と彼が違ったところ。それは、
「で、結局アンタは家を継ぎたいの?」
「いえ、絶対に継ぎたくないです。」
はっきり自分の意思があったこと。