この未来を壊して下さい。【完】
組なんか継ぎたくないという、ちゃんとした意思があったこと。
「わかった。それがアンタの本心だな」
だから黒龍は私の相談を解決してくれたんだと思う。
だって、次の日、まるで前日とは真反対のことが起きた。
両親が、継げ継げ言ってたのに、急に継がないでくれと言ってきた。
すぐに誰のおかげかわかったから、お礼をしに行って、そこで黒龍の事情をしったってワケ。
黒龍を、消えそうな目って言ったのは本当に消えてしまいそうだから。
私には無理でも、彼らなら姫羅を救ってくれると思ったから。
だって、彼女だけが助からなくていいはずがない。
姫羅は、現実は残酷だっていつも言うけど、
確かにそうだけど、
でも、未来って変えれるって私は信じてる。