この未来を壊して下さい。【完】
まるで時間が止まったかのような空気。
誰ひとりしゃべらない。
「確かめるか」
この男に怖いものはあるのかと聞きたくなるが、今しゃべったのは龍河。
「でも、きっと彼女は曖昧に答えるとおもうよ」
「だったら、やっぱり彼女が言うまで待っとこうよ」
「そうだね...ってあー!!」
「どうした、陽輝」
「姫羅ちゃん=黒龍だったら、黒豹と話してた会話って」
「全部聞いてただろうな」
ようやく気付いた彼ら。