この未来を壊して下さい。【完】
「あ、そういうこと。ありがと、龍河」
そう言ってまたテレビに視線を移す。
「姫羅ちゃんって、不思議だよねー」
「陽輝、そんなこと姫羅に言っても無駄よ。私でさえ理解できない時あるから。」
「ふ~ん」
いやいや皆さん。私正常です。変な人扱いしないで!!
「ねぇ、あと5分なんだけど」
そういう祐斗の言葉でみんなが現実に戻って来る。
「じゃあそろそろベランダに出る?」
「そうするか。」
そう言って龍河は缶ビールを片手に持ったままベランダに出る。