この未来を壊して下さい。【完】
「ありがとう。彼女を変えてくれて」
「変えた?
いったいアイツとはどういう関係ですか」
「関係?そんなの、もうすぐわかるんじゃないかしら。」
彼の顔が暗くなる。
言いたい。言って救ってもらいたいけど言えない。
「有野が、アイツ消えそうだって」
うつむいたまま言う彼。
美穂ちゃんが...もしかしたら本当に彼女は限界なのでは...
「いざとなったら、彼女を助けてあげてね。
はい、終わり。教室に戻りなさい。」
そう言って彼の頭をワシャワシャとなでる。