この未来を壊して下さい。【完】
「大丈夫って、だったら俺も――「ナイフすら避けれなかったのはどこの誰?」」
ナイフすら避けれない人は、はっきり言って足手まとい。
「わかった。危なくなったら逃げる」
「そうして。じゃあ行きましょうか。」
気付けば目の前に“峰崎”という表札。
迷いもなくインターホンを押す弘輝。
今日、家の中に弘輝の親がいることは調査済み。
「おかえり、弘輝。お友だち?」
玄関のドアから出てきた女の人。
この人が母親か。
「おじゃまします。」
そう言って私は強引に弘輝の家の中へ入る。
「ちょっと、何勝手に入ってるの?」
そう言いながら母親は私を追ってくる。