この未来を壊して下さい。【完】
そう言って抱きついてくる陽輝。
毎回抱きついてくるから慣れた。
抱きついてきた陽輝を強引にはがし自分の席に座る。
「姫羅、大丈夫だったか」
いつも通り、一人用のソファーに座り足を組んでいる龍河。
「うん。無傷。へっちゃら。I'm OK!」
元気よく返事をするとなぜか頭を撫でてくれた。
意外と気持ちいい。そして、眠くなる。
ふぁ~とあくびをする。
「龍河、やめて。姫羅から聞けなくなるでしょ」
そう、美穂に言われしぶしぶ私の頭から手を離す龍河。
「で、どうなったの」