この未来を壊して下さい。【完】
あと45秒。
「姫羅なんか、ここでみんなに拒絶されればいいんだよ。
お前に姫なんて似合わない。
お前の道はコッチだろ?」
そう言って不気味に笑う。
そして、続けた。
「戻ってこいよ、お前が守られるなんてありえない。
人殺しが、守られていいはずないだろ?」
そう、続けた。
空気が変わる。本当に冷たい。ただでさえ季節は冬なのに、本当に凍ってしまいそう。
「人殺しじゃない」
「そっか、そうだったね。
人殺し予定者だった」