この未来を壊して下さい。【完】






「なぁ、お前」





今まで二人だけの世界にいた私を現実に戻す声。





誰かなんて雰囲気でわかる。





「なにかしら、総長さん。」





理事長と向き合っていた私の後ろには総長さんが座っている。





せっかく返事をしてあげたのに、その答えが返ってくることはなく、





「コイツ気に入った。」





と、なぜか指されながら言われた。





“気に入った”って、いい迷惑。




< 35 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop