この未来を壊して下さい。【完】






「どうした?もう終わりか?」





そう勝ち誇ったように言う龍河。





「言えって。今お前が言ってるのは状況からみた一番被害の少ない道だろ。





俺が聞いてるのは違う。





状況なんて関係ない。お前がどうしたいか、それを聞いてる。」





そう言って、まるで離さないとでも言うように強く私を抱きしめる。





それが私を安心させたのかもしれない。





無意識だった。















「助けて...」















< 361 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop