この未来を壊して下さい。【完】
必死に西條姫羅という人物を作り上げた。
私とは正反対の、真面目で、いつも笑顔でいる明るい女の子を。
完璧に演じていたのに、彼らに会って簡単に崩された。でもそれは“感情を出す”といういい方向に転がった。
たぶん、人として大切な物を見つけたんだと思う。
彼らが私を助けれるなんて期待はしない。
きっと無理だろうから。
でも、伝えられてよかったと思う。
なんだか、肩から荷がおりた気分。
スッキリした。これで、後悔なく
試験に臨める。
さようなら、私。