この未来を壊して下さい。【完】





「確認したいんだけど、





留年か浪人した?」





ずっと気になっていたことを聞いてみる。
どうしても、この人が年上に見える。





別にここは高校だから同い年ばかりではないことくらいわかっている。





「留年か浪人ねぇ~





俺、そんなふうに見える?」





「見えます。」





淡々と答えた私。





そして、一気に静かになるこの部屋。





「姫羅ちゃん、それは謝った方がいいよ。」




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