この未来を壊して下さい。【完】
最後の1ピースは彼の手の中に...
第三者 side
50年前、たくさんの倒れた男の中に立つ一人の女がいた。
手には銃を持っていて、涙を流してこう言った。
「もう、撃ちたくない」
と。
それから3カ月後、彼女は死んだ。
自殺だった。
彼女の遺書には“自分が怖くなった。何人も殺さなければならない現実には耐えれない”と書かれていた。
その日、緊急集会が開かれた。
その時、“女には継がせないようにしよう”という意見がでた。
そこで、作られたそうだ。
“就任試験”という名のものが。